2008年06月30日

紀伊半島

 伊勢うどんって、ご存知でしょうか。
ふっくらとしたモチモチの極太うどんに、独特の黒い濃厚なタレ。
葱を刻んで卵を落として、それだけでも十分クセになる美味しさです。
 これを本場で存分に味わいたい、そう思っておりましたら、なんとなく、日々の生活にシグナルが
現れ始めました。

 何の気なしに雑誌をめくっておりますと、「特集・紀伊半島」。
おお、と思って眉根を寄せると、途端電話が鳴りまして、これが先日、ある人にウナギの寿司を送ったお礼の電話でした。
 「三重に行かれていたのですか?」
カタログで、産地も知らずに頼んだ物が、なんと三重のものでした。
更にこの時、自宅用に一緒に頼んだみかんジュースが、よく見れば、和歌山のものでありました。
 むむむ、もしかして。
と、新たに強く意識して、テレビをつければドンぴしゃり、お伊勢参りの旅番組。
 これはもう、どうしても呼ばれている。行くしかない、となりました。

 こういうシグナルというものは、まあ、こじつけのようなものですから、意味を成さない場合には、
まるで意味を成しません。
 しかし、世の中は広大無辺のようでいて、そのそれぞれが、複雑に絡み合って成り立ちますから、
思いも寄らぬ遠い世界の末端が、実は自分の身近に転がっていた、なんてことも決して珍しいことではありません。
 要は、そういうものをいちいち拾って、意味を与える、そんな気分であるかないかの問題でして、
私まさに、最近そんな気分なのであります。

 で、実はあんまり知らなかった紀伊半島、数年前に一度訪ねたことはあるものの、この時は友人の家を訪ねたばかりで、何を見て何を食べたということもありません。
 唯一連れて行ってもらった名所といえば、那智の瀧くらいなものでして、あとはこの友人の綿密な
プランのもと、5月の寒空の下、パンツ一丁で泳がされたり、焼酎の空ボトルに何本も持ち帰った海水を、ぐつぐつと丸一日火にかけて、大量の塩を作らされたりした数日間でした。

 そこで、改めて調べてみますと、紀伊半島、なんだかとても良さそうです。
伊勢神宮は勿論のこと、高野山、熊野古道、ちょっと私の好きそうな、土地の持つパワーといったものを感じます。加えて美味しい食べ物も多い様子で、写真をペラペラと眺めるうちに、私、伊勢うどんのことなんか、すっかり頭からなくなってしまいました。
 よし、行くぞ。
来月辺り、1週間ばかり行ってこようと思います。

 赤ん坊が出来てから、旅行らしい旅行をしておりませんでしたが、とりあえず、先日箱根に行きまして、大丈夫そうだなぁ、なんて成果を得ましたので、そうなれば、夢は膨らむ一方です。
 年内には、九州まで足を伸ばすぞ。
これ、出来れば車で行きたいなぁと思います。車の方が、なんとなく、楽しそうではないですか。
 九州まで、えっちらおっちら、4日くらいかけまして、すると行き帰りで8日間、となれば、3週間くらいは欲しいですね。
 日本の場合は高くつきますから、テントや車、民宿なんかを大いに利用して、最近は、海外に出ても昔と違って金に余裕がありますから、久し振りの貧乏旅行、いいんじゃないかなぁ。

 モチモチうどんが信仰の地に繋がって、やがてそれが、自分の原点を思い起こさせる。
何事も、それらしく言えば、それらしく聞こえるものです。
 

 


 


   

Posted by wajin at 11:27Comments(0)TrackBack(0)